HIROSHI MORISHIMA / ARCHIVE 2012—2026

積み重ねたものを、
一度、全部並べてみる。

ONGOINGRECORDS / FROM THE FIELD
15YEARS / 2012—2026
6THREADS / STAGE · COMMUNITY · INTERNATIONAL · EDUCATION · DOCUMENT · DIALOGUE

公演、招聘、地域、教育、国際交流、トーク、記録、出版。

大きなプロジェクトだけではなく、小さな実験や失敗も含めて記録する。量そのものが、ひとつの証拠になる。

BEFORE CONTE / 2000s—2011

場をつくることから、
始まった。

クラブイベント「Spiritual Session」、複合アートイベント「虹色Chaos」、文化発信拠点UNIVAS。

音楽、ダンス、美術、食、会話。ジャンルの違う人たちが同じ場所に集まり、何かが起きる環境をつくっていた。

2011年、北海道コンテンポラリーダンス普及委員会を設立。翌2012年のCONTE-SAPPORO Dance Centerへとつながっていく。

ここは細かな実績一覧にはせず、CONTE以前の「前史」として残す。

UNIVASで行われたDJ、展示、ライブなど複数の活動をまとめた写真コラージュ
2012

CONTEが始まる。

スタジオをつくることから始まり、すぐに公演、対話、写真、舞踏、ワークショップへ。最初から「場所」だけではなく、実験のための環境だった。

PLACESTAGEBUTOHDIALOGUE

SIGNATURE / TURNING POINTS

CONTE OPENING PARTY The Butoh Bar CONTEクリエイション企画「写真と踊り」
舞踏BARの小規模な会場で観客の近くを踊る舞踏家
FROM THE ARCHIVECONTEが始まる。

スタジオと客席の境界が近かった最初期のCONTE。舞踏BARも、この距離感から始まった。

MORE RECORDS / 9

CONTE NIGHT コンテンポラリーダンスのルーツを学ぶ 篠原憲作 WS/トーク&交流会 森の中の舞踏課外授業 The STAGE ダンスと演劇シリーズ「演じる」 BUTOH Bar Vol.2 -Your Shadow- 東海林靖志「宝探し2012」 ダンスの演出
2013

ひたすら試す。

招聘、公演、即興、写真、映像、トーク、身体研究。ジャンルを越境しながら、札幌に必要なものを一つずつ試していった一年。

STAGEPHOTOFILMRESEARCHTALK

SIGNATURE / TURNING POINTS

BUTOH OF NORTH 2DAYS CONTEコンテンポラリーダンス作品集 ダンスと科学
2013年「ダンスと科学」の舞台で行われるパフォーマンス
FROM THE ARCHIVEひたすら試す。

舞踏、写真、即興、トーク。ひとつの専門に閉じず、違う方法を次々と現場で試していた。

MORE RECORDS / 21

The STAGE Vol.2 コンタクトナイト ミル シル マナブ CONTEクリエイション企画 Vol.2「写真」 欧州ダンス事情トーク&交流会 CONTE創作作品研究会 ニワハコ CONTE「即興道場」 CONTEコンテンポラリーダンス公演3部作 舞踏公演「十月十日」 MOONLIGHT DANCER ゼロ地点 -Overcome the wall- DANCE LABO 題名のない即興夜会 舞踏BAR Vol.4「停電の夜」 野外舞踏WS Bolitz×横山祐太×田仲ハル LIVE +81「全力失踪」 都死 -URBACIDE- 岩名雅記 舞踏公演 フレームの中のダンス
2014

混ぜる。育てる。

舞踏と音楽、身体と建築、若手育成と招聘。単発イベントを超えて、作家や作品が育つ環境そのものへ関心が広がる。

STAGEMUSICARCHITECTUREDEVELOPMENT

SIGNATURE / TURNING POINTS

舞踏BAR Vol.5 ドラム×肉体 水協ビルを踊る 振付家養成講座
飲食店で料理人の隣に立ち、身体表現を行うダンサー
FROM THE ARCHIVE混ぜる。育てる。

建築、音楽、身体。異なる分野がぶつかることで、企画の輪郭そのものが広がっていった。

MORE RECORDS / 12

関西・北海道 即興交差点 舞踏公演「KURO」 ランドフェス・シンポジウム 松岡大 舞踏WS ジャン・サスポータス&齋藤徹 WS ドラム×肉体×鉄 鉄化するカラダ 次世代を担う若手アーティストと僕とで過ごす一日 岩名雅記 舞踏公演/WS 平原慎太郎 WS 特別イベント「ハナス 森嶋拓」 舞踏公演「カム ウィズ ミー」
2015

外から呼び、地域へ返す。

スペインのProvisional Danzaをはじめ、国内外の作家を札幌へ招く。北海道のダンサーが外の方法や価値観に触れる回路を増やしながら、地域での活動も並行して続けた。

INVITATIONINTERNATIONALCOMMUNITYSTAGE

SIGNATURE / TURNING POINTS

Provisional Danza「Tell me」 OrganWorks「TSURA」札幌公演 Hokkaido Contemporary Dance Exhibition
暗い舞台に5人のダンサーが並ぶHokkaido Contemporary Dance Exhibitionのビジュアル
FROM THE ARCHIVE外から呼び、地域へ返す。

海外招聘、作品発表、地域。ひとつの場所に閉じず、外から人を呼び、別の現場へ持ち帰る往来が増えていった。

MORE RECORDS / 12

麗しき日々、昭和レディ DANCE AGE オイリュトミーと舞踏 ふりつけか展 舞踏公演「ひとでなし」 怪談 変身 TOBIU CAMP 平原慎太郎 WS 北の舞踏21世紀 舞ひ舞ひ素描 刈田順也+1
2016

プロデュースの輪郭が広がる。

クラブ、文学、国際交流、舞踏史、作品育成。CONTEはダンススタジオから、作品と人をつなぐプロデュース拠点へ変わっていく。

PRODUCELITERATUREINTERNATIONALDEVELOPMENT

SIGNATURE / TURNING POINTS

NEXT ERA NORTH 大野慶人 舞踏公演・シンポジウム Fieldnote「Room Service」
暗い舞台で人形を手に演じる舞踏家
FROM THE ARCHIVEプロデュースの輪郭が広がる。

クラブ、文学、舞踏史、国際交流、作品制作。扱う領域が増えるほど、プロデュースという役割の輪郭も広がっていった。

MORE RECORDS / 16

日×欧 身体と音の訪問者 SAPPORO CONTEMPORARY DANCE SELECTION ダンスを見よう!講座 ダンスの学校 現代文学演舞「地獄変」 IKI 声と身体 ダ COMPETITION VOL.1 大野慶人 舞踏WS つくばワールド怪談フェスティバル 神景Butoh Project イスラエルのダンサー招聘WS 志賀信夫「舞踏を語る」 田仲ハル「ひかり蜘蛛」 からだと声と絵 CONTACT CAFE 日本の哀しい面影
2017

札幌から、国際と広域へ。

CONTEはDance Centerへ。札幌国際舞踏フェスティバルを立ち上げる一方、近代文学演舞「地獄変」は東京・大阪・札幌の三都市を巡った。

FESTIVALINTERNATIONALTOURLITERATUREBUTOH

SIGNATURE / TURNING POINTS

札幌国際舞踏フェスティバル 2017 近代文学演舞「地獄変」三都市ツアー Sapporo Contemporary Dance Selection 2017
寺院の仏壇前で上演する近代文学演舞「地獄変」の出演者たち
FROM THE ARCHIVE札幌から、国際と広域へ。

フェスティバル、三都市ツアー、作品発表、トーク。札幌を拠点にしながら、活動の地理的な射程が一段広がった。

MORE RECORDS / 7

途上 Dance Music Architecture ミニマル×舞踏 バレエと舞踏 合同WS 平原×東海林「会話と踊りの先に」 アートをぶった斬る!! トークイベント 大野慶人「花と鳥 舞踏という生き方」 川口隆夫「大野一雄について」
2018

北海道へ。そして、町へ。

舞踏フェスティバルは道内各地へ。白老では地域住民へのリサーチを起点とした「まち×ひと×アート」が本格化。胆振東部地震で飛生会場は中止となる一方、町中の企画は延期を経て実施された。

FESTIVALCOMMUNITYRESEARCHREGIONAL

SIGNATURE / TURNING POINTS

北海道舞踏フェスティバル 2018 平原慎太郎(OrganWorks)白老・登別リサーチプログラム まち×ひと×ダンス OrganWorks「語る町」
白老で木のテーブルを囲み、地域について話を聞きながら記録する参加者たち
FROM THE ARCHIVE北海道へ。そして、町へ。

北海道へ広がった舞踏フェスティバルと、白老での地域リサーチ。劇場と町、二つの現場を同時に行き来するようになった。

MORE RECORDS / 7

身体と音の訪問者 Vol.2 石井則仁 WS&舞踏BAR 柿崎麻莉子 イベント Impression sirkio project Rempei Mizuno Collective 展覧会 朗読と馬頭琴「スーホと白い馬」 胆振東部地震による飛生会場の中止・町中企画の延期開催
2019

育成、国際、地域が並走する。

振付家育成、台湾との交流、白老での地域リサーチ。複数の軸が同時に走り始め、活動の射程が大きく広がる。

DEVELOPMENTINTERNATIONALCOMMUNITYRESIDENCY

SIGNATURE / TURNING POINTS

Sapporo Choreo 振付家養成講座 北海道舞踏フェスティバル 2019 飛生芸術祭2019「まち×ひと×アート」
舞台上で参加者が並び、マイクを使って対話する国際交流の場
FROM THE ARCHIVE育成、国際、地域が並走する。

振付家育成、台湾との交流、飛生での地域リサーチ。育成・国際・地域という異なる軸が、同じ年に並走していた。

MORE RECORDS / 7

Dance Exhibition Sapporo 2019 台湾との舞踏交流 山田せつ子「速度ノ花」 OrganWorks「聖獣」札幌公演 平原慎太郎「町の屋根」 渡辺たけし「雁月☆泡雪」 羊屋白玉「トビウオ7年2組 越野篇」
2020

止まった世界で、形式を変える。

コロナ禍で公演や移動が止まるなか、オンライン化や育成へ活動を組み替える。既存形式を維持するより、別のやり方を探した。

ONLINEDEVELOPMENTFESTIVALADAPTATION

SIGNATURE / TURNING POINTS

北海道舞踏フェスティバル 2020 オンライン舞踏フェスティバル Sapporo Choreo/新進振付家育成
北海道舞踏フェスティバル2020「客人X」の映像サムネイル
FROM THE ARCHIVE止まった世界で、形式を変える。

移動や上演が止まったことで、オンライン、映像、少人数の現場へ。続けるために形式そのものを組み替えた一年。

MORE RECORDS / 2

Dance Exhibition Sapporo 2020 コロナ禍での企画再設計・オンライン発信
2021

文化を支える環境へ。

作品をつくるだけではなく、制度、支援、評価、地域の文化環境そのものについて発言する比重が増えていく。

POLICYSUPPORTFESTIVALDIALOGUE

SIGNATURE / TURNING POINTS

北海道舞踏フェスティバル 2021 札幌市文化芸術未来会議
街路を歩く白塗りの舞踏家たちと、その様子を見る観客
FROM THE ARCHIVE文化を支える環境へ。

舞踏フェスティバルを続けながら、文化政策や支援の議論にも関わる。作品の現場と制度の言葉を往復し始めた。

MORE RECORDS / 1

振付家育成/全国ネットワークへの参加
2022

地域と地域をつなぐ。

若手育成を続けながら、北海道の内側だけではなく九州との長期的な交流を構想。北と南をつなぐ新しい回路をつくり始める。

DEVELOPMENTEXCHANGETOURBUTOH

SIGNATURE / TURNING POINTS

ダンスに没頭する四日間 2022 BUTOH DNA 北海道×九州 文化芸術交流
北海道と九州を文化芸術でつなぐ交流プロジェクトの黄色い告知ビジュアル
FROM THE ARCHIVE地域と地域をつなぐ。

育成、舞踏、旅、地域間交流。北海道のなかだけではなく、九州との往来を通して活動の地理をさらに広げた。

MORE RECORDS / 1

九州リサーチ&ライブツアー
2023

作家の総合力を育てる。

技術だけでなく、哲学、舞踏、創作、市場分析、自己分析、ブランディング、プロモーション、ステイトメントまで。アーティストが活動を続けるための総合的な育成へ。

DEVELOPMENTCOMMUNITYCROSS-DISCIPLINESTORY

SIGNATURE / TURNING POINTS

ダンスに没頭する四日間 2023 旧寿原邸「小樽百物語」
明るいスタジオで輪になり、振付と身体表現を学ぶ参加者たち
FROM THE ARCHIVE作家の総合力を育てる。

育成では技術だけでなく、哲学や発信まで扱う。一方で小樽では舞踏、怪談、音楽、美術を混ぜる。学びと横断が同時に進んだ。

MORE RECORDS / 1

舞踏・怪談・音楽・美術を横断する地域企画
2024

場所から、機能へ。

12年間のスタジオを閉じ、CONTE Dance Productionへ。教育、国際交流、若手育成、作品発表を、固定された場所に縛られず展開する。

EDUCATIONINTERNATIONALDEVELOPMENTNETWORK

SIGNATURE / TURNING POINTS

CONTE Dance Productionへ移行 北海道舞踏フェスティバル 2024 サッポロコレオ 2024 こどもとアーティストを繋ぐアート教育ネットワーク事業
子どもとアーティストが床に広げた素材を囲んで制作するアート教育の様子
FROM THE ARCHIVE場所から、機能へ。

固定された場所を離れたあとも、教育、舞踏、育成、国際交流という機能は別々の現場へ広がっていった。

MORE RECORDS / 3

京都台北 舞踏旅情 北海道×九州文化芸術交流 in 門司港 Sapporo Dance Dialogue 2024
2025

蓄積を、次の時間へ。

舞踏BARを再起動し、「舞踏とドローイング カラダの地図を描く」のような身体と別ジャンルの実験も続ける。教育ネットワークと並行して、過去の実践を本へ編み直し始めた。

PUBLISHINGEDUCATIONBUTOHDRAWINGARCHIVE

SIGNATURE / TURNING POINTS

舞踏とドローイング「カラダの地図を描く」 THE BUTOH BAR in Otaru 札幌舞踏界隈 『読む舞踏BAR』編集・出版準備
舞踏とドローイング「カラダの地図を描く」で、床の紙に描きながら身体を動かす出演者たち
FROM THE ARCHIVE蓄積を、次の時間へ。

舞踏、ドローイング、教育、出版。過去を振り返るだけでなく、身体から新しい入口をつくる実験も続いていた。

MORE RECORDS / 1

教育×アートのネットワーク形成・実証
2026

「文化編集」として、蓄積を読み直す。

企画、地域、教育、資金、記録、出版。別々に見えていた実践を、関わる人と一緒に価値や問いを確かめ、関係や伝え方を考える仕事として読み直している。

WRITINGFILMFUNDINGEDUCATIONCOMMUNITY

SIGNATURE / TURNING POINTS

書籍『読む舞踏BAR』刊行 SPARKPLUG ALLIANCE アートのマネタイズを考える一年間 IMMERSIVE ART MIX 身体展覧会
「IMMERSIVE ART MIX 身体展覧会」で出演者が舞台上で身体を動かす上演風景
FROM THE ARCHIVE「文化編集」として、蓄積を読み直す。

写真、映像、文章、教育、資金、地域。別々に見えていた仕事が「文化編集」という言葉へ収斂していく。

MORE RECORDS / 3

IMMERSIVE ART MIX 身体展覧会/寄稿・写真・映像編集 Field Zero Dance Festival 伴走 飛生アートコミュニティー40周年/飛生芸術祭2026

AFTERWORD

ばらばらだった活動は、
一本の線ではなかった。

場をつくる。試す。育てる。外とつなぐ。地域へ出る。制度や教育へ広がる。記録し、次へ渡す。

一直線に進んできたわけではない。小さな企画を大量に繰り返し、時に失敗し、別の場所へ移りながら、結果として現在の「文化編集」へつながっている。

このARCHIVEは完成した経歴表ではなく、散らばった記録をこれから少しずつ回収していく場所でもある。

PRIMARY SOURCES

記録は、まだ散らばっている。

CONTE、札幌舞踏界隈、飛生、公的な助成事業報告、文化施設・自治体資料、Facebook、本人保有の写真やフライヤー。新しいARCHIVEは、それらを一つの入口から辿れるようにするための索引でもある。

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