見つける。
最初から答えを決めない。
話を聞く。
現場を見る。
土地を歩く。
記録を読む。
本人が何気なく話したことや、誰も重要だと思っていない出来事に、意外と大事なものが隠れている。
HIROSHI MORISHIMA / ABOUT
文化編集者
北海道・札幌を拠点に、15年以上、舞台芸術から地域、教育、国際交流、公共領域まで現場を横断してきた文化編集者。
WHY / PROFILE
始まりは、ダンサーだった。
光の中で躍動する身体に、どうしようもなく惹かれた。
才能があるとか、ないとか、考えることもなく踊り続けた。
踊ることが生きがいだった。
踊ることが、自分を証明することだった。
ゆっくりと、少しずつ、スポットライトを浴びる側から、場そのものをつくる側に移っていった。
音楽と温泉など、かけ離れた要素を掛け算して、ここだけにしかない空間をいくつも創った。
これこそが、自分の作品なのだと思った。
公演をつくり、場所をつくり、海外からアーティストを招き、若い振付家を育てた。
いつしか、舞台芸術のプロデューサーと名乗るようになっていた。
そして、いま。
次の世代に何が遺せるのかと考えたときに、行きついたのは、文化が続いていく仕組みそのものだった。
人の話を聞く。
まだ名前のない価値を拾う。
人と人をつなぐ。
コトバにする。カタチにする。
それが生きる場所をつくる。
だからいま、文化を、編集する。



HOW I WORK
文化編集には、決まった型がありません。
まず話を聞き、現場を見ます。何をするか、誰と進めるかは、そこで確かめたことから一緒に考えます。
最初から答えを決めない。
話を聞く。
現場を見る。
土地を歩く。
記録を読む。
本人が何気なく話したことや、誰も重要だと思っていない出来事に、意外と大事なものが隠れている。
見つけたものを、一人で結論にしない。
人と人。
言葉と言葉。
文化と社会。
予算、時間、場所。
関係を組み替えながら、それが動き出せる形を考える。
考えているだけでは、わからないことがある。
小さくても、まず現場に置いてみる。
そこで起きたことを見る。
うまくいかなければ変える。
思ってもいなかったことが起きたら、そちらへ進む。
完成させるというより、現場と往復しながら育てていく。
OUTWARD
現場だけで抱えていても、変わらないことがある。
アーティストがなぜ続けられないのか。
数字には残らない変化を、どう扱うのか。
文化芸術と社会は、どんな距離で関わればいいのか。
現場で生まれた問いを、講演や対話、研究、政策の場へ持っていく。
そこで別の視点に出会ったら、また現場へ持ち帰る。
現場と言葉の往復を続けている。
TALK / LECTURE / DIALOGUE / RESEARCH / CULTURAL POLICY


RECOGNITION / EXTERNAL ROLES
つくる側だけにいた頃とは、座る席が少しずつ変わってきた。
審査する席。
誰かの企画を選ぶ席。
行政と文化のこれからを考える席。
人前で経験を話す席。
席が変わると、同じ文化芸術でも違うものが見える。
つくる側で見えたことと、見る側で見えたこと。その両方を、次の現場へ持ち帰りたいと思っている。
NOW / 2026
01文化芸術は、どうすればその価値を失わずに続いていけるのか。
02アーティストの固有性を薄めずに、社会との新しい接点をどうつくるか。
03長年の実践や記憶を、次の人や時間へどう渡すか。
04合理性や効率性とは異なる文化芸術の価値を、これからの社会にどう置き直すか。
15+ YEARS / ARCHIVE
公演、招聘、地域、教育、国際交流、トーク、記録、出版。大きな転換点から小さな実験まで、時系列で記録している。